かつて龍太郎一味には、スペシャルバカという伝説の勉強できないダメな子がいた。

そして瑠璃一味にも、その伝説継ぎそうなのが二人。

シンと龍之介!

「うわぁあぁぁぁ!嫌だぁ!伝説継ぐのは父上のだけで十分だぁ!でも勉強わからねぇえぇぇぇぇっ!」

赤髪の頭を抱えるシン。

体育と家庭科はいいのにねぇ。

「言ってくれれば勉強教えてあげたのにぃ」

背後からハグしてきて、ほっぺスリスリする野菊。

「いいよ放せよ!勉強ならリィに教えてもらうからっ!」

「野菊ちゃんに教えてもらえばいいじゃん…」

「なっ!リィ裏切り者!」

どの辺がだろう。

「めのう!俺にも勉強教えれ!」

そう言うのは期待を裏切らないSSB。

学力はシンと同レベルだが、こちらは体育しか優秀な成績をおさめていない。

補習にならなかったのは、まだ人間社会の文明にすら慣れていないという理由から。

ある意味超法規的措置。

「原始人並みの扱いだねぇ」

めのうがプププと笑う。