そんな事をしているうちに、紅月夫妻、夕城夫妻、薙沢夫妻、田中夫妻といった先輩夫婦達も祝いの場に到着。

和音、花音、水琴らの演奏が場を盛り上げる。

飲む者、食べる者、歌う者、踊る者、海に飛び込む者、桟橋から海に落とす者落とされる者。

結局いつもの天神のノリになってきた。

「拓斗、久々に組手やってみるか?」

「いいけど、龍太郎君大丈夫?僕は毎日道場で弟子の稽古見ながら自分も鍛えてるんだよ?」

ブランクがあるんじゃない?と悪戯っぽく笑う拓斗。

「言うようになったじゃねぇか拓斗」

ニヤリと笑って構える龍太郎だったが。

「駄目ですよ拓斗さん、龍太郎さんみたいなちょっとおかしいくらい強い人と組手なんかしたらっ」

ペインが。

「主役の新郎さんと殴り合いなんて何考えてるのっ」

小夜が。

それぞれ二人を止める。

夢の再戦は残念ながらお預け。