さて、拓斗達も準備されていたアロハシャツに着替え、ラフな姿でコテージを出る。

南国リゾート気分を味わわせてもらおう。

「お、御両人楽しんでっか？」

海の家風のコテージの中から、龍太郎が声をかける。

「あ、龍太郎君。凄く楽しんでるよ。凄いね、僕らの結婚が決まって、そんなに時間もなかっただろうに、ここまで本格的なもの作るなんて」

改めて感嘆する拓斗とペイン。

「突貫工事は五十嵐工務店の十八番だからな。それに俺や龍之介や瑠璃…力有り余ってるガタイのいい奴らも、工事手伝ったからよ」

龍太郎が笑った。

成程、道理で龍太郎や龍之介、瑠璃は一際よく日焼けしていた訳だ。

「んな事より、何か食ってくか？飲みもんなんかも用意してあるぜ？小夜、雪菜！」

「はぁいっ」

「特製のドリンクなんて如何ですか？」

調理担当の小夜と雪菜が、コテージの中から飲み物を運んでくる。