グリフィノー兄妹に連れられて、拓斗夫妻は天神海岸沿いの道を歩く。

砂浜を埋め尽くすほどのビーチパラソル。

既に海水浴場は満員御礼だ。

「天神海岸久し振りだなぁ、前にこはく先生やアリスカさん、銀先生達も海水浴に来たらしいです」

拓斗がペインに言う。

となると、シン達が案内しているのは海水浴場だろうか?

しかしこんな大勢の客がいては…。

そう考える拓斗達を他所に、シン達はどんどん海水浴場から遠ざかっていく。

この先にも確か海岸は続いていたが、海水浴場ではなかった筈…。

「だからちょうどいいの…披露宴するにはちょうどいい貸切…」

リィが目を細める。