翌日。

その切符を使って、拓斗とペインは天神海岸までやって来る。

ちょうど夏休みが始まったばかり。

駅前は海水浴を楽しもうと、多くの子供達で賑わっている。

そんな中。

「あ!来た来た!」

拓斗とペインの姿を見つけたシンが声を上げる。

「拓斗!ペイン!こっちだ!」

麦わら帽子を被ったシルヴィが駆けて来て、二人の手を握る。

「あ、あれ、シン君?シルヴィちゃん?どうしたのさ?」

何故ここにシン達がいるのか。

顔を見合わせる拓斗とペインに。

「切符…気付いてもらえてよかった」

リィが微笑む。

「こっち…『披露宴』の準備が整ってる…」