「結婚式って大変なんだなぁ」

「橘は勿論だけど…喜屋武さんの家も、天神地区では名の知れた家らしいから…」

「はにゃあ、見てるだけで目が回りそうだぁ…」

シン、リィ、シルヴィの三人は見ているだけ。

何か手伝いたいのは山々なのだが、流石にこういう事はまだ子供の彼らには手が出せない。

「何かお祝いしてあげたいよな。拓斗さんには修行とかでお世話になってるし、喜屋武さん…ペインさんか…には学食で美味しいご飯作ってもらった事もあるし」

むむむ、と腕を組んで考え込むシン。

「だったら!」

ピョコン!とシルヴィが頭を上げた。