瑠璃一味のお戯れな学園生活

「そ、そういえば」

拓斗は話題を変える。

「兄さんが呼んでましたよ。ドレスとタキシードを選ぶから、きや…ペインさんと一緒に見てほしいって」

「あ、あの…」

恐縮そうにペインが指先で綾取りする。

「拓斗さんのタキシードはともかく、私のドレスまで手作りだなんて…いいんですか?私がそんな素敵なドレス着せて頂いても…」

「ペインさん」

拓斗はクスッと笑う。

「兄さん、とても張り切ってるんです。兄さんのやりたいようにやらせてあげてもらえませんか?あんなに楽しそうな兄さんを見るの久し振りで…それに…」

軽く咳払いして。

「僕もペインさんのドレス姿…見てみたいです…」

「た、拓斗さん…」