瑠璃一味のお戯れな学園生活

「リィちんリィちん」

野菊が打ち上げ花火のそばで手招きした。

「点火お願い!」

「もう…」

渋々歩み寄ってきたリィは。

「サラマンダー、お願い…」

火蜥蜴に乗った少年の姿の火の精霊、サラマンダーを喚び出す。

《何だよ、俺はこういうお遊びの為に存在してんじゃねぇんだぜ?》

勇猛果敢でガキ大将気質、少し生意気な感じのサラマンダーは、腕組みして呆れたような顔をするが。

「そんな事言わずにさあ、お願ぁい」

前屈み気味になって両手を合わせる野菊。

大して谷間にもならない胸だが。

《こ、今回だけだぜ?》

サラマンダーへの色仕掛けとしては十分なようだった。