食事の後は川遊び。

梅雨の長雨も終わって水量が少なくなった渓流は足首程度の深さしかなく、水遊びには持って来いだった。

「水が冷たくて気持ちいいですねぇ」

咲花が言う。

「ここら辺まで来れば、そのままでも飲めるような水だからな」

龍之介が笑う。

「そういえば、シルヴィはどした? 折角渓流があるのに、アイツどこ行ったんだ?」

「言われてみれば、見かけませんね…」