「そのような事で揉めていたら、頁数が勿体無かろう」

ここで飲み会と怠惰大好き、翡翠の旦那が口を挟む。

「ではこうしよう」

名案とばかりに翡翠は言った。

「本日の夜、びあがーでんを執り行う。来ない者は斬る。これでどうだ?」

「どこが名案なんですか…」

胡乱な目をする七星。

「乳牛、俺の聡明な頭脳に嫉妬してケチをつけるのはやめろ」

「どの辺に嫉妬すればいいんですか、いつものゴリ押しじゃないですか」

「何だ、その暴力に訴えるしか能がないみたいな言い草は」

「自分で言ってて恥ずかしくないですか?」

「いい度胸だ乳牛、表に出ろ」

「嫌ですよ、肌が焼けちゃうじゃないですか」

「別に構うまい、どうせ炭火で焼かれてタレをつけて食われるのだ」

「私は焼肉ですか!」

「そうか、乳牛だったな、肉は食わん、乳を搾るのか」

「それも違う!」