瑠璃一味のお戯れな学園生活

しばらくして出来上がったカキ氷タライ盛り。

「も、持てますか?」

雪菜でもやっとといった大きさのタライをカウンターから差し出すと。

「だいじょうぶ、おれ、やれば出来る子!」

言いつつ、フラフラしているシルヴィ。

「ほらシルヴィ、俺が持ってやんよ」

「あっちで食べようね、シルヴィちゃん」

龍之介と咲花が手伝いに来る。

「……」

その姿を、微笑ましく見つめる雪菜。

(あの子、龍太郎君によく似てるなぁ…やっぱり天神学園には、ああいう子が不思議と集まって来るんだなぁ…)