瑠璃一味のお戯れな学園生活

前髪から滴が滴るのも厭わず、孔雀は踵を返す。

最早この竹林に用はない。

静かに去っていく。

見れば、あれ程の居合を繰り出したにもかかわらず、竹林の竹は一本たりとも傷ついてはいなかった。

竹に切っ先の傷一つついていない。

斬りたいものだけを斬り、他のものには一切傷をつけぬ。

斬鉄の精度もますます磨きがかかっている。

瑠璃一味の他の者達が知らぬだけ。

この少年は、恐るべき速さで強くなる。