リィの突き刺さるような視線を浴びながら、シンは狼狽する。

(な、何て強敵だ、下手な幻惑や魅了の魔法かけられるよりずっと強敵だっ、あのなだらかな肩から背中、腰のくびれのラインが丸見えのデザイン、裾が翻る度に見える脚線美、くそう、知らんかったぜ、野菊の奴、あんなに綺麗な脚してたんだなっ、今まで脚線美といえば霸龍闘や鬼龍の母上だと思っていたけどっ、体動かすの嫌いなくせに、野菊は陸上選手みたいに適度に筋肉のついた脚してるもんな)

遊里ばりの長台詞。

勇者、脚線美を語る(笑)

「えへへっ、どぉ?どぉ?シン君」

野菊がシンに擦り寄る。

「気に入った?気に入ってくれた?」

そりゃあ気に入るだろう。

野菊の健康的お色気を余す事無く引き出す機能的?なデザイン。

流石シルフィア、この手の衣装を作らせたら右に出る者はいない。