瑠璃一味のお戯れな学園生活

「おい、お前ら」

シンが、野菊を取り囲んでいる男子生徒達に歩み寄る。

「何やらしー事考えてんだ。部活にかこつけて、野菊に変な事しようとしてんじゃねぇよ」

「あぁん?」

振り返る男子生徒達。

目の前に立つシンは、頭一つは小さい。

「何だこのチビ?こんな赤毛のガキ、ウチの学園にいたか?」

「野菊ちゃんと同じ中等部の奴じゃね?」

「中等部の生徒は、可愛い女の子以外は知らねぇからよ」

ニヤニヤしながら言う男子生徒達。

「…通訳すると…『チビはうぜぇからボコって追い払うか』…だって」

シルフの力で男子生徒達の心の声を聞き取ったリィが言った。