と。

「龍之介っ」

シルヴィと咲花が、夕城道場に顔を覗かせた。

「龍之介っ、ふるーつぽんちいすかんだる盛りごちそうさまでしたって、兄ちゃんと姉ちゃんがお礼して来いって!」

「え…」

シルヴィの発言に、めのう達が目を丸くする。

「私も学食でスイーツ御馳走になっちゃって…お父さん達が、今度家に遊びにおいでって言ってました…て…」

咲花が、道場内の沈痛な雰囲気に気付く。

「何か…ありました…?」

「いや、何にもねぇ」

ニッと笑う龍之介。

「また金が入ったら、何か美味いもん奢ってやるよ。可愛い『妹達』の為だもんな」