その事実はすぐにめのうから道場主の翡翠に知れ渡る事となった。

翌日。

「うぐぁっ!」

夕城道場に呼び出された龍之介は、翡翠の制裁を受ける。

"川蝉の嘴"群青(ぐんじょう)から紺青(こんじょう)への連続技。

龍鱗で刀傷までは受けなかったものの、龍之介の体に青痣が残る。

「馬鹿なのは知っていたが、屑だったとは知らなんだぞ。見下げ果てた奴だ」

ヨロヨロと立ち上がってきた龍之介の顎に、峰打ちでのかち上げ!

「あがっ!」

龍之介の体が天井近くまで浮き上がり、そのまま弧を描いて道場の床に叩き付けられる。

幾ら龍之介が強くなったとはいえ、そこは伝説のタイマントーナメント覇者。

翡翠の強さは段違いだった。