と、そこへ孔雀、めのう、龍之介の三人登場。

「お、雨か」

龍之介がヒョイと外に顔を出す。

「兄様兄様、私とくー君傘持ってきてるよ?一緒に入って帰…」

とめのうが言いかけたのだが、瑠璃の背後から鬼龍が怨念こもった眼差しで睨んでいる。

「ね、姉さんは龍之介でも入れてあげればいいんじゃない?僕も先に帰るよ」

空気を読んだ孔雀が機転を利かせる。

「あ、おいめのう、孔雀。俺達も傘に…」

「じ、じゃあね兄さん」

逃げるように下校していく三人。

「何だ…薄情な奴らだな…」

瑠璃がブツブツ言う。