怪訝な顔をする龍之介に。

「西洋の人外には疎いのか?…まぁ致し方あるまい。封印の中で生まれ育ったのではな」

黒爪は嘲りの表情を浮かべる。

「吸血鬼に血を吸われた者もまた、吸血鬼となる…割と一般的な常識だよ」

「な…」

言葉を失う龍之介。

無言のままのめのうだが、黒爪に肩を叩かれても抵抗しない辺りは、まるでその言葉を肯定しているかのようだ。

「めのう、マジかお前…」

愕然とする龍之介に。

「臥龍の息子は信じられないようだ」

黒爪はパチンと指を鳴らす。

「出示能做证据,我眷属(証拠を見せてやれ、我が眷属)」