コンビニに到着し、傘を傘立てに置いて店内に入る。

心地良い空調の温度。

店員の笑顔が、めのうをほっとさせる。

よく通うコンビニだけに、めのうが大振りの夜桜を手にしていても不審に見られる事はない。

人外や魔物などの異種族が通う天神学園のある天神地区は一般人も肝が据わっているらしく、ちょっとやそっとで驚かれる事もないのだが。

買い物籠にチョコチップとバニラ、抹茶のアイスを入れ、ついでに飲み物も幾つか買って会計を済ませる。

後はアイスが溶けないうちに、屋敷に戻るだけだ。

涼しい店内から出て、また蒸し暑い外へ。

めのうはコンビニ袋と傘を持って、歩き出した。