「真っ直ぐな髪も見てみたい気もするけど…俺はリィのお母さんの事よく知らないし。それに」

霸龍闘は照れ臭そうに笑った。

「俺は、ふわふわしてる方がリィらしくて好きだけど…あ、好きって言っちゃったよ、あははは…」

「……」

意外にも、霸龍闘はシンと同じ台詞を口にした。

「私らしい…?」

「うん」

尚も照れつつ頷く霸龍闘。

「天神学園の入学式のあの日から、リィはそのふわふわした髪だったし…リィといえばふわふわした髪かなぁって」

「……」

無言のまま、しかしリィは嬉しげに優しく微笑む。