合流した瑠璃一味は、いつものようにワイワイ言いながら、賑やかに登校する。

先頭を行く瑠璃やシン、龍之介。

その後を咲花、シルヴィ、めのう、鬼龍、野菊の女性陣。

孔雀がその後に続き、霸龍闘とリィは最後尾。

「シンやシルヴィは、傘差さないんだな」

霸龍闘が不思議そうに言う。

「うん…二人は傘差す習慣がないから…」

リィが眠そうな目を細めて言う。

「やっぱ冒険者だから?」

「うん…」

「そうだよなぁ、傘差してちゃ抜剣や早撃ちに支障が出るもんなぁ」

冒険とは無縁の世界に生まれながら、傘を使わない習慣に対して理解が早い霸龍闘は、シンやリィ寄りの人間なのかもしれない。