「リィちん、その傘可愛い♪」

野菊がニパッと笑う。

「そう…?…ありがと…」

持ち物を誉められると嬉しいのは、やはりリィも女の子。

「ほらぁ、霸龍闘君鈍いなぁ」

すかさず野菊が、霸龍闘の背中を叩いた。

「こういう時に誉めると、ポイント高いんだよぉ?気ぃ利かせなよぉ」

「えっ?えっ?そ、そうなのかっ?ご、ごめんっ」

アタフタとうろたえる霸龍闘。

「ううん、いい…霸龍闘のその外套、カッコいい…」

逆にリィに誉められて、照れる霸龍闘。