何だか怪しげな男女二人組が、扉の前で会話を交わしている。

男の方は瑠璃色の瞳、眼鏡をかけてはいるものの、身につけているのはサンタクロースの衣装。

白い付け髭まで付けて、コスプレとしてはバッチリだ。

女は男よりも随分と若い。

まだ20代だろう。

おろした黒髪、まだ幼さの残る顔立ち、身につけているのはミニスカサンタ衣装。

理事長的には、このミニスカサンタにプレゼントの宅配キボンヌ。

「私まで衣装を着る必要あったんでしょうか(ヒソヒソ)」

「僕がコスプレするよりも絶対需要があるよ、可愛いよ(ヒソヒソ)」