ギータの火球の追撃を背にしながら、必死に走る三人。

ギータは羽ばたいて滞空しながら、空からの火球攻撃を繰り返す。

次々と起きる爆発。

地面が抉れ、火の粉と破片が周囲に飛散する。

まるで爆撃を受けているかのようだ。

ギータの吐き出した一際大きな火球が地面に炸裂し。

「うあっ…!」

瑠璃の走っていた足元を崩落させる!

言うまでもなく、ここは天空険道の頂上付近。

転落すれば8000メートル下まで真っ逆さまだ。

「瑠璃っっっ!」

反射的に駆け出した鬼龍が、転落しかけた瑠璃に飛びついてその手を摑む!