瑠璃一味のお戯れな学園生活

やはり、有効打を与えられるのが瑠璃だけでは勝負にならない。

苦戦する仲間達を見ながら、孔雀とめのうは精神を研ぎ澄ませていた。

「呼吸だよ、くー君…あの七つ首の竜種の呼吸じゃなく、鱗…表皮の呼吸を読み取るの」

「わかってるよ、姉さん…」

仲間達が追い詰められている。

すぐにでも駆けつけたい。

そんな逸る気持ちをグッと堪え、集中力を高める。

万物の呼吸を知る事が極意。

父や瑠璃はそう言っていた。

呼吸を読む事で、業物の四季や夜桜は、更なる切れ味を誇る真なる銘刀へと進化する。

四季・色彩銘刀を生かすも殺すも、全ては担い手たる己自身。

「夕城流剣客、夕城 めのう」

「同じく、夕城流剣客、夕城 孔雀」

「「参るっっっっ!」」