瑠璃一味のお戯れな学園生活

咲花が今も尚、エレンスゲ相手に奮戦している。

復帰した瑠璃やシン、霸龍闘やリィも加わっているものの、巨体の上に七つ首の竜種が相手では苦戦は免れない。

唯一有効打を放っているのは、やはり斬鉄を使える瑠璃。

あの硬い鱗を、苦も無く切り裂いている。

「瑠璃一味の頭目だけの事はあるな、大した太刀捌きだ」

いてて、と声を上げながらもゆっくり龍之介が立ち上がる。

「やっぱり…」

孔雀が小さく呟く。

「このレベルの戦いにおいて、斬鉄は必須なのかもね」

「くー君?」

めのうが孔雀の顔を見る。

「僕らも名門・夕城一派の血を継ぐ者…なのに兄さんに後れを取って、所詮は夕城 瑠璃の二番煎じか、なんて言われるかもしれない…」

孔雀の優しげな瞳に、強い光が宿る。

「そんなの悔しいとは思わない?姉さん…」