地面に倒れたシンを。

「シン…シン…!」

「大丈夫か、おい!しっかりしろ!」

リィと霸龍闘が抱き起こす。

まだ全身から白煙が上がっているシンの体。

しかし、肌に残らない程度の火傷で済んだのは、まさに奇跡と言えるだろう。

孔雀やめのう、咲花や龍之介がエレンスゲを牽制している間に、霸龍闘とリィがシンを安全な場所に移動させる。

「何やってんだお前バカ!龍之介並みのSSBだっ!」

霸龍闘がシンを叱りつけた。

「う…うるせぇ…リィのトラウマを消してやりたいんだ…俺がリィを守らなきゃ…」

反論するシンに。

「それは」

瑠璃が歩み寄ってきた。

「それはお前一人でなければならない事なのか…?」