そして、七つ首のエレンスゲを目の当たりにして震えるリィの手を。

「落ち着け」

シンは強く握りしめていた。

「あれは『アイツ』じゃない…お前の命を奪いかけたアイツじゃないんだ…もしアイツだとしても…」

もう片方の手で、アストレイアを握りしめる。

「俺がお前を守る…!」