「でも!」

咲花がパンッ!と手を叩く。

「野菊先輩が無事だったのはよかったじゃないですか!」

「そうだね。通常避難小屋には、数日分程度の食糧や燃料が備蓄してある。明日もう一度捜索隊を編成して向かえば、十分に救助は間に合うよ」

学園長にも笑顔が浮かんだ。

バラウールに捕食されたという最悪の事態は免れた。

胸を撫で下ろす瑠璃一味の面々。