龍之介の言葉に、エグエグ言いながらもコクンと頷くシルヴィ。

「よし、んじゃいい子で待ってな。帰ってきたらまた鬼ごっこやろうぜ」

ニカッと笑い、龍之介は仲間達と共に狩猟小屋を出ていく。

「…悪いな龍之介。お前も龍なのに、『でかいトカゲ』なんて言わせちまって…」

シンが申し訳なさそうに言う。

「馬鹿言え、俺があのバラウールとかいうのと同格だと思うか?俺のが万倍強ぇ」

鼻息荒く言う龍之介。

「だから言った通り、チャッチャとやっつけて、すぐに帰って来んぜ。シルヴィが鬼ごっこするの待ってるかんな」