「待て待て!」

狩猟者の男が叫ぶ。

「お前ら何するつもりだ?まさかバラウールの後追っ掛けてって討伐するつもりかっ?」

「討伐するかどうかは分からないけど、野菊は助けないとね」

孔雀が落ち着いた表情のままで言う。

「馬鹿言うな、今から俺が天空宮警備騎士団に通報してやるから、お前らはここで待ってろ」

踵を返そうとする狩猟者。

しかし。

「その天空宮警備騎士団っていうのが何か知りませんけど」

狩猟者の背中に向けて、咲花が言った。

「野菊先輩は、私達の大切な仲間なんです…仲間は自分達の手で助けます。それが瑠璃一味です」