瑠璃一味のお戯れな学園生活

一行は森林地帯を突き進み、湿地帯へと入る。

一歩踏み出すだけで、土から水が滲み出してくるような緩い地面。

歩きにくいし、湿度も高い。

「靴が泥んこになっちゃうよ…」

お気に入りの靴だったのにと、めのうが不満げ。

「うわっ、うわっ、足が抜けねぇっ」

田んぼのような泥濘に足を取られ、シルヴィがジタバタしている。

「なぁにやってんだシルヴィ、おら、摑まれ」

「あぅううんっ、龍之介ぇ」

手を伸ばした龍之介に摑まるシルヴィ。

「よいっ…せっと!」

龍之介が力ずくで引っ張ると。

「!?」

シルヴィの足に捕まったまま、気味の悪い生き物が泥濘から引き摺り出された!