「折角の竜種との戦闘できるチャンスなんだぜ?ちょっとくらい危険を冒してでも、行っとかなきゃ駄目だろ!」

「そうそう!天神地区には、RPGで出てくるようなドラゴンなんていないからな!」

シンと霸龍闘が意気投合する。

「正直…俺も興味はある。人智を超越した竜種という存在に、俺の剣がどこまで通用するのか…斬鉄を習得した今、まるで歯が立たないという事はない気がするのだ」

どちらかというとシンや霸龍闘寄りの瑠璃も頷く。

「でも…」

リィは異を唱えた。

「瑠璃一味は皆が皆、戦闘スキルを持っている訳じゃない…シルヴィや野菊ちゃんは、一般人も同様…魔物の棲み処に入っていくのは感心しない…」