「いやぁ…龍之介や鬼龍ちゃん、リィちゃんやシルヴィちゃんにも見せてあげたかったねぇ、ここが異世界かぁ」

「そうアルなぁ、割とお手軽に来れるアルなぁ」

「一瞬で来ちゃったねぇ、何か旅行したって感じじゃないよね」

「渋滞や出国ラッシュ知らずアルな」

「ホントホント、大型連休のお出掛けも、このくらいお手軽だったらいいのにね…って鬼龍ちゃんっ?」

隣で相槌を打つ鬼龍に、めのうはギョッとする。

気が付くと、瑠璃とめのう以外の瑠璃一味が、雁首揃えて立っているではないか! 

「えへへ…密航しちゃいました♪」

咲花がてへぺろ、と笑った。