瑠璃一味のお戯れな学園生活

それから数日後。

早朝の天神学園校庭に、高等部の生徒達が集まっていた。

「今回瑠璃一味の中で参加するのは、瑠璃とめのうの二人だけですか」

「少しは楽できそうですな。瑠璃一味全員を引率すると、手間がかかって心労が祟りそうですよ」

引率の教師達が笑い合う。

確かにどこに行っても騒動を起こす瑠璃一味。

異世界に連れて行ったら、何をしでかすか分かったものではない。

その点、瑠璃一味でも年長者の瑠璃とめのうだけというのは、引率教師の負担も軽減されるという事だった。