さて、今回の本題は衣替えではない。

発端はその日の放課後、早川家にて始まった。

「ふぃ~っ、疲れたぁ」

今日も今日とて腹出し爆睡部での稽古を終えた霸龍闘と鬼龍。

汗をかいたのでシャワーを浴び、さっぱりして出てくると。

「お?」

本日は龍娘が台所に立っていた。

早川家は中華担当が龍娘、スイーツ系や朝食などは虎次郎と、食事の役割分担が決まっている。

龍娘が調理するという事は、本日は本格中華か。

「いいアルな、今日は稽古頑張ったから、ガッツリいきたい気分アル」

鬼龍がペロリと唇を舐める。