瑠璃一味のお戯れな学園生活

瑠璃は腕組みしたまま黙考した後。

「俺達の剣は、こういう時の為に鍛え上げたものだ。ただ力比べをする為のものではない。弱きものの盾となり、悪事を挫く為の剣だ」

「……」

モシャモシャと料理を頬張りながら、隣で龍之介が笑みを浮かべる。

言っている事は青臭いが、龍之介は決してこういう青臭い正義感は嫌いではない。

だから同じ人外の類でありながら、龍之介は山子ではなく瑠璃達の味方だった。

が、表立って龍である龍之介がこういった事態に瑠璃達の味方をすれば、後々天神学園にも迷惑をかける事になる。

「俺ぁ美味いもん食いながらめのうとイチャコラしてらぁ、瑠璃頼んだぜぇ」

「イチャコラなんてしないっ！」

めのうが血相変えて怒った。