乾杯が終わった事で、クリスマステロが本格的にスタートする。

このイベントには、プログラムというものはない。

流れのままにグダグダと、飲めや食えやの宴が続く。

「すっげぇな、何食ってもいいのかっ?」

テーブルに並ぶ料理の数々に目移りさせる霸龍闘。

「どうする?何食う鬼龍?」

浮かれ気分で妹に問いかけるが。

「わ、私はいいアル…」

キョドキョド不審な動きを見せる鬼龍。

さっきから、やたらと男子生徒の視線を感じる。

そりゃあそうだ、乳神様だのけしからん乳だの言われた日には、嫌でも男子の注目を浴びてしまう。