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「ただいまー!!」


家に帰って即効で自分の部屋に駆け込む。そしてベッドにダイブして枕に顔をうずめた。


「にゃー、どうしよう!!告白することになっちゃったよー」


今になると、さらに恥ずかしさが上昇してくる。



体を起き上がらせお気に入りのモコモコ部屋着に着替え、制服をクローゼットにしまう。


制服のまま寝ると、お母さんに「シワになるでしょ!」って怒られるんだよね



クローゼットにしまうと、ふと目に入る勉強机の卓上カレンダー。


今週の日曜日の欄を見ると思わずドキドキしてしまう



ついついピンクのペンをペンケースから取りだし、
「サッカーの大会!!」と書いてしまった。


いいよね、見に行くんだし…。


「へえー、サッカーの大会ねえー」


ドキッ?!


思わず自分の世界に入りすぎてドアをノックさるたのに気づかなかった。


「何回もノックしたのに返事ないから入ってきちゃいました」


「お姉ちゃん!!いつも言ってるでしょ!勝手に部屋に入ってこないで!!てゆうか、人の予定勝手に見ないで!!」


ドアの近くにもたれてニヤニヤしてる姉を私は顔を真っ赤にしながら部屋から追い出し、ドアをバタンッと勢いよく閉めた。


でもお姉ちゃんは部屋の前で話続ける。


「何々?まさか彼氏?お姉ちゃんに隠すなんて水くさいぞー?」


ニヤニヤしながら話しすぎでしょ!!


「もう!関係ないでしょ!」



恥ずかしさ最上級


まさか大学一年生なのに10人以上と付き合ったことのある姉ばれるなんて。



高校一年生で初恋して告白するなんて口が裂けても言えない!!!


「まあ、大体想像つくからいいんだけどねー♪日曜日がんばりんしゃい!!」


「ええ!ちょ―――」


「お母さーん。今日晴菜がおめでただからお赤飯ねー!!」


「ええええ?!」



「何晴菜。恋人出来たの?」


ちょ……お母さんまで!?



「じゃあ今日の夕飯はお母さんはりきっちゃうね!」


もぅお姉ちゃんのバカあぁ

そんな事言ったら余計に緊張してきちゃうじゃん


もおおお!!



うなりながら、またベッドにダイブした。


脳裏に出てくるのは山本君のばかり

ううう……、やっぱ私の王子様だ


「晴菜ー!!特製のご飯出来たよー。降りといでー」


はっ!お母さんの声で我に帰った。



「はーい、今行くー」




今日はいろいろ考えてすぎてお腹が減った。早くたーべよ



部屋から出て軽快に階段を降りていく。食卓につくとニヤニヤされたけど気にしない!!




人生初の告白がこんなに緊張するとは思わなかった



がっ、頑張らないとね!!


「いっただっきまーす!!」



告白まであと三日。



お赤飯をたべから、その言葉が立て続けに流れてきた。