……え?


「なんで?すっぴんじゃダメなの?」


私、大谷晴菜。生まれてこのかた一度もメイクと言うものをしたことがない


だから美和が「新しいグロス買ったんだー」って言った時も、正直言ってなんでメイクなんてするんだろうと思ってしまった


「私、メイク道具一つも持ってないよ?」



不器用だからしようと思ったこともない



そしたら美和に絶望的な顔をされちゃった

なんで!?


「あんた高校生にもなって一つも持ってないはないよ。しょーがない!!」


といって、美和は得意気に腕を組み、


「日曜、集合場所変更!9時にうちの家に来て!!」