【短編】友達彼氏






横を歩きながら私たちの会話を聞いていた加藤が、面倒臭そうに、だけどどこか嬉しそうに、「朝からいちゃつくなよ」と呟く。
私は、叱られたにも関わらず、なんだか幸せな気持ちになった。
態度にこそ出さないものの、加藤が牧瀬のことを大切に思っているというのは、ようく伝わった。




「じゃー俺、空気読んで先いくわ」


「えっ、まじで?まって!」


「なに言ってんだよ、どう考えても俺邪魔だろ」


「いや、でもさ・・・」



牧瀬がまた、口ごもる。
照れて、いるのだろう。
加藤が目配せで、お前なんか言えよ、と訴えかけてくる。

そんな顔されても。
困ったな・・・・