そんな余韻に浸っている暇もなく、彼の右手は私の左手から離れた。 「じゃあ、オレ、かえる・・・」 「あ、え、牧瀬・・・!」 それから牧瀬は、握っていた傘の柄を半ば強引に私に握らせ、一人、傘の外の別世界へと飛び出す。 真っ暗な世界に飲み込まれていく背中。 ぽつんと取り残された私は、しばらく呆然と立ち尽くしたまま、そこを動くことができなかった。 ああ・・・・・ 最後の最後まで、 牧瀬、 顔真っ赤だったな・・・・。 ・・・・・・・ ザァァァー・・・・・・