【短編】友達彼氏






それを確かめるには、私も彼の顔を見なければならない。

どうしようかと、ぐるぐる考えているうちに、再び牧瀬の声が降ってきた。



「こっち見てくんないなら、手、離すよ」



えっ・・・・



「・・・・なんて」



それは・・・



「ね」



嫌だ・・・・。



目の前には、気の抜けたような牧瀬の顔。
なんで牧瀬が、そんな顔・・・・



「・・・・冗談だよ、」



今度顔を反らすのは牧瀬の番。
耳まで赤くして、小さく俯いた。

恥ずかしさと、愛しさで、胸がぎゅっとなる。

私の左手に繋がれた彼の右手から、体温が上昇していく。



牧瀬、



私、



変なのかな。




これだけじゃ全然、足りないよ・・・・。