そして季節は、
流れて進級の時期になったとき
私は奏太にフラれた。

「他に気になってる子がいるんだ」

頭をガラスで殴られたような
衝撃が走った。
なにより心が痛かった。

栞曰く、
その時の私は見てられなかったらしい。

体重は5キロ近く落ちた。
ご飯も喉を通らない。
泣いて過呼吸になり倒れて、
とても授業を受けられる状態じゃなかった。

学校を休みがちになり、
学校に行っても遅刻ばかりで
保健室に通っていた。

いわば不登校。

奏太の近くにいるのが
怖かったし辛かった。

そして奏太には、
新しい彼女がいた。