「じゃ・・そろそろ、いい? 挿れるよ?」

「うん・・、キツくしないでね・・?」

「・・・そんな訳にはいかないな。」

「そんな・・あ! 粟国くんヤダ、凄ぃ!」

「ああ、古幸さん、凄いね・・!」



ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる・・・



僕も彼女も立ったままバーに捕まって
隣同士でマシンに揺られている。

なるほど、これがマックスか・・!


「ねー! 粟国くん、コレ強すぎるって!」

「慣れるよ、もう少しで。」


激しい振動でお互い頬もぶるぶる。

きっと彼女の隠れたお肉達も
大いに揺れまくってるコトだろう。


( うーん・・ソレ、見てみたい。)


学校帰りに僕達が寄ったのは

ワン・コインでダイエット・マシンが
堪能できるという、素晴らしいジムだ。

運動が苦手だと云う彼女には
ピッタリだと思って一緒に来てみたのだ。



ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる・・・



「・・ふ・・フラフラするっ・・。」

「な、・・・・慣れるからっっ。」


僕もその一点張り。

だって、
昼休みのコトを彼女から聞いたんだ。

やっぱりアイツが
例の酷い前カレだったのだ。

ヤセてりゃいいってか?
バカ云ってんじゃないよ・・!


「女の子はさ、多少ぽっちゃり
してる方がカワイイんだよ・・?」


帰り道、泣きそうになってる彼女に
僕はそう云ったんだ。

でも彼女はブンブン首を振り過ぎて
歩道からはみ出しそうになってた。

そんな
三半規管ヤラれる位頭フラなくても・・。

きっと、思い詰めてるんだ。


「危ないよ・・。」


僕はやり切れない気持ちでそう云って
古幸さんのウェストを引き寄せたンだ。

ぷにっ・・。

スカートにのった、柔らかい弾力。

・・偶然というのは残酷だ。


「・・・ね?」

「・・・・協力する。」

「嬉しくないけど嬉しい。」