全力投球~諦めたくない夢~



創太に言われて、私達は帰っている。

謝んないと。

「「創太」「一咲」」

重なった。

「先言えよ。」

「うん。えっと、今日は「ごめん?」」

「ごめん はいらない。」

バレてたんだ。

「ごめんはいらないし、野球辞めるなんて言い出さないよな?」

言い出すつもりだった。

私は通用しないから、私が投げ続けるかぎり甲子園は難しいんじゃないかって思ったから。

だから、辞めるって言おうと思ってた。

「・・・」

「まじかよ・・・
辞めんの?」

「私のボールは通用しないんだよ・・・
私が投げ続けても、甲子園には行けない。
だったら、創太が投げたほうがよっぽど確率があがる。」