全力投球~諦めたくない夢~



「よくさ、ドラマにあるじゃん?
選手生命絶たれました。ってやつ。」

「河西、悪い冗談はやめとけって・・・」
ははは・・・

「ほんとだよ。」

かわききった河西の声。

「河西、ごめん。私のせいだ。」

・・・

「そういうこと言う柳瀬は嫌い。
自分せめてる暇あったら投げろよ。俺なんか踏み越えて、甲子園連れてけよ。」

河西・・・
「俺は、正直練習ついていけなかったし。
みんなを支える、って言ったでしょ?怪我はちょうど良かったんだ。」

「選手、諦めんのか?」

「成瀬・・・ごめん。選手は・・・諦める。俺の足、リハビリうまくいかなかったら日常生活にも支障をきたすんだ。」

なんにも言えなかった。
でも、河西は1人で悩んだんだ。

「ごめん。私のボールで甲子園連れてくわ。河西、諦めないで?」

「そーそー!!河西、あたしとマネしよ?」

マネーナイスアイデアっ!!
みんなが声を揃えた。

「おお!!これからも、よろしくお願いします!!」