俺たちが出会ったのは高1の春。



その時俺たちは同じクラスにいて、よくある、席が隣になったってやつ。



「斎藤くん、変わった人だね」



そう話しかけられたのがきっかけ。



その頃から夏子の天然ぶりは発揮されていた。



だから俺は、



「いや、君の方が相当変わってるよ」



と返事をしておいた。



向こうは笑ってるだけ。



その時は、なんだこの人、と思っただけだった。