あれから2度病院へ行った。


夏子には言っていない。



...というか、幼馴染が病気だということも、詳しくは言っていない。



「最近、帰り急いでるね?」



だから、そうやって怪しまれても、嘘をついてしまう。



「うん、ちょっと用があってさ」



ごめん、夏子。



俺、自分がなんで嘘付いてるのか分からないけど、すげぇ後ろめたい気持ちだ。



「テスト終わったらどっか行こ」



だから、せめてもの罪滅ぼし。



夏子が喜びそうなところに、行こう。