「部活?」


「そう。この間の大会のこととか」


「あぁ、あれね。
...予選で通過できなかった。あと2点多く取ってれば、進めたんだけどな」


「じゃあ惜しかったんだね」


「いや、1位通過しようとか言ってたのに、全然届かなかった。
惜しくないよな、これは」


そっか、と詩織。


沈黙が流れる。


と、いつも頼まれているお土産を出してないことに気づいた。



「あ、忘れてた」


急いでカバンを漁り出す。



「陵ちゃん」



「ん?」